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地中熱の導入
「地中熱の⼒で、持続可能な未来へ」
ー当社の再⽣可能エネルギーへの取り組み ー
地中熱とは︖
地中熱とは、地表から約10mの地下に存在する、年間を通じて温度が安定した⾃然の熱エネルギーのことです。この熱を利⽤することで、夏は涼しく、冬は暖かい環境づくりが可能になります。
空調や融雪システムへの応⽤により、省エネ効果やCO₂削減に⼤きく貢献します。

出展:環境省HP
導⼊の背景と経緯
当社では、2011年の東⽇本⼤震災以降、福島県の復興⽀援の⼀環として再⽣可能エネルギーの分野に積極的に取り組んでいます。その中で、2016年に産業技術総合研究所とミサワ環境技術株式会社の共同研究する被災地企業のシーズ⽀援プログラムの実証実験への協⼒を機に、地中熱活⽤の技術導⼊が本格的に始まりました。
以来、以下のような段階を経て地中熱導⼊を拡⼤してきました
- 福島県再⽣可能エネルギー関連産業推進研究会に参画
- イノベーション推進協議会内の地中熱分科会に参画
- シーズ⽀援プログラム実証実験に協⼒、FCS敷地内に地中熱⽤のパイプ50m×4本掘削
- 福島県地中熱利⽤技術開発有限責任事業組合(略称︓福島地中熱LLP)に参画(※現︓福島県地中熱協同組合)
- 実証実験で掘削したパイプを利⽤し融雪システムを導⼊
- 1F総務執務室空調システムへ拡⼤
- 100m×4本、75m×4本の掘削を実施し、2F・3F執務室の空調へも拡張
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地中熱パイプ掘削工事 -
2F・3F執務室空調用に敷設された配管
地中熱導⼊のメリット
地中熱は、環境に優しく、安定した省エネの仕組みとして持続可能な未来に貢献します。
空調⾯の効果
- 電⼒使⽤量の削減によるコストダウン
- ヒートアイランド現象の緩和
- 厳冬期でも安定稼働

融雪⾯の効果
- 安全な通勤路の確保
- 除雪作業の軽減
- 従来の電熱ヒーターと⽐較して電⼒使⽤量が少ない

福島県との連携・地域貢献
当社は「福島県地中熱協同組合」に所属し、県内の地中熱普及や広報活動、システムの研究開発にも参画しています。
特に、産総研および株式会社福島地下開発との連携による「地質調査孔を利⽤した熱伝導率測定システム」のIoT部分開発を担当し、導⼊コストの課題解決にも貢献しています。

今後の展望
当社は地中熱の普及のみならず、太陽光などの再⽣可能エネルギーによる「創エネ」との融合によって、社内エネルギーの完全再エネ化を⽬指しています。
また、地中熱のプロフェッショナル⼈材育成にも⼒を⼊れ、持続可能な社会の形成に向けたビジネスモデルの構築を進めています。